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市川市 ITを活用した行政サービスについて(平成19年10月3日〜5日)

2007年10月6日 , カテゴリー: 視察,

◆市川市 ITを活用した行政サービスについて

行政サービスをIT化することによって、職員が情報を共有することが可能になり、 従来の縦割り組織ではなく各所連携を図ることが出来、 その結果市民が窓口に来たさいに「たらいまわし」になることが無くなり行政サービスを円滑に行えるよう改善されたとのことでした。
これらの改善は是非とも西宮市にも取り組んでいただきたく、 私が受ける市民相談の多くは担当窓口を教えてほしいとの質問が多いのもわが市に「たらいまわし」が多いということが表れていると考えます。 ITを活用して、市民ニーズをEメールや、eモニターでアンケートを取って分析・施策反映させ、 行政運営に役立てている。
また、アンケートに協力したりボランティアに参加した市民にはポイントを提供し、 ポイントが一定貯まったら市民プールの割引などのサービスが受けれる制度を構築し、 市民が行政に参画しやすい環境整備も積極的に推進していた点などは今後の西宮市の行政改善に大いに参考になるように感じました。

 

西宮市よりいち早く自動交付機を導入し、それを駅やコンビニといった市庁外の民間施設に設置し、 休日や夜間でも住民票や印鑑証明などが交付される。 西宮市ではようやく1台導入が実現するも、時間外稼動や庁舎外設置にはまだまだ時間がかかりそうな現状なので、 市民サービスを充実させるといった面では早急に設置拡大を実現していただきたい。 また、西宮市IT分野は個人のマンパワーに頼りすぎており、 後継者育成など次代に向けた対策が急務であると実感できました。(市川市の自動交付機)

メディアパーク市川(現地視察)について
図書館としても、子育て施設としても非常に充実した施設であり、 西宮市にも是非とも欲しい施設であるが実現は容易ではないと考える。

◆西東京市 市民参画条例について

西東京市は平成13年1月に旧田無市と旧保谷市が合併したことにより誕生した。 それに伴い地域社会や合併後の行政における市民の参加意欲の高揚や、 合併新市として市民ニーズを取り入れた政策形成を行うための市民参加の仕組みが必要になり、 平成14年10月に施行された。これらの経過や経緯を先方市担当者から説明をうけた。
西宮市にも市民参画条例制定が検討されているが西東京市とは条例制定の出発点が違うように考える。 また西東京市の条例は議会や市長に対し法的拘束力をもたないなど骨抜きにされた内容になっており、 宣言的な条例になっている。市民会議も参加者の固定化や提案・要望内容の偏りなどで活発化していない。 西宮市の場合も、西東京市のようにならないように真の市民参画が何かという議論も含めて十分な議論が必要と考える。

◆相模原市 さがみはら都市経営ビジョンについて

「ニュー・パブリック・マネジメント」の考え方を導入し、新しい視点で都市経営を進めている。 これらの考えの中で顧客主義(市民=株主・顧客)を文言で明記するなど思い切った都市経営転換をはかっていた。
その他、職員数の削減や給与制度・人事制度の見直しまではっきりと明記されており、 西宮市にも是非とも参考にしたいビジョンであると考えます。 特に興味深かったのは、大規模都市にもかかわらず市立病院をもっていないのに驚いた。 その理由は、市内に大学病院や県立病院があり厚労省の設定する病床が確保されているためで、 あえて市が病院事業をする必要がないとのことでした。
西宮市においても都市経営という観点から病院経営をどうするのか早急に結論付けなければならないと考える。

◆三鷹市 安全・安心まちづくりに向けた取り組みについて

地域の子どもの安全について学校・保護者・シルバー人材センター・行政が一体となって取り組んでいるのが関心をひいた。特に携帯電話を利用して犯罪情報を提供したり、市が防犯パトロールをしてくれるボランティアにユニフォームを貸与したり、市立小学校にスクールエンジェルスを発足させ校門警備などを充実させていた。市内の全ての小中学校に防犯カメラを設置し監視・記録体制も充実させていた。(ボランティアに貸与されるユニフォーム)

また、子ども達自らも自分達の安全について考える一助として、 子供向けパンフレットを作成させるなど様々な立場から地域安全が考えられていた。 隣接市とも情報交換を密にし連携が図られていた。
西宮市においても犯罪情報が隣接市と共有し、しっかりと連携してゆく必要が重要と考える。

◆豊島区 地方自治情報化推進フェア2007

西宮市の情報化がいかに他の都市より先進的であるのが体感できた。
市川市の報告でも記述したが早期の人材育成とシステム運用の充実が急務であると再確認できた。

 

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